◆「フレイルについて」
食事は美味しく食べていますか?噛んで食べる咀嚼は、何気ない行為のようであって、実は生きていくための基本動作です。
高齢者の身体機能や認知機能が低下して虚弱となった状態を「フレイル」と呼び、要介護予備群として注目されています。
フレイルには「精神的要素」も大きく関わります。筋肉量が低下するサルコペニアと肥満が重なり「サルコペニア肥満」の人は
抑うつになりやすいことが判明しています。
次回は自分がそれに当てはまるかどうかチェックしてみましょう。
●フレイルへの介入方法
フレイルの介入方法には、持病のコントロール、運動療法、栄養療法、感染症の予防などが挙げられます。
1.持病のコントロール
糖尿病や高血圧、腎臓病、心臓病、呼吸器疾患、整形外科的疾患などの慢性疾患がある場合には、
まず持病のコントロールをすることが必要です。
2.運動療法と栄養療法
運動療法は個人に合ったものから始めることが大切です。
ベッドの上で足の運動を行うことから始まり、椅子に座ったり立ち上がったりを繰り返したり、
歩行距離を徐々に延ばしていくように運動強度を調整します。
また運動療法は栄養療法とセットで行う必要があります。
3.感染症の予防
日頃から適度な運動やバランスのよい食事などにより感染症に強い体作りをするだけでなく、
インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンを接種しておくのもフレイルを予防する1つの方法と
いえます。